こんばんは。
今日は建てた後に気密性(C値)を上げる方法の第2弾を書きたいと思います。
断熱性の向上はDIYでは中々厳しいものがありますが
気密性については可能だと私は思っています。
前回の巾木編からの続編になりますが、
この記事では洗面やキッチンの配管周りから
「外気が入り込んでいることがあるよ!」
「後から出来る対策としてこんな事があるよ!」
という事をご紹介出来たらと思います。
結論としましては、
雑巾と発砲ウレタンを使用して配管周りの隙間を埋めました。
という結論になります。
住み心地の向上や光熱費の節約にも一役買う気密性の向上です。
プラスアルファではないですが、今回の記事は
皆様が一度は目にしたことがある、
あの害虫「G」対策にも有効です。
少しでもご参考になれば幸いです。
外気の流入確認方法
外気の流入の確認方法は簡単です。
窓は全て締め切ってください。その状態で、
レンジフードを「強」で運転してください。
こうすると、家の中の空気は強制的に室外へ排出されますので
排出された分、外気が室内へ流入してきます。
その流入してくる外気を探していくという感じになります。
隙間が大きい所は手をかざしただけでも風を感じます。
ここまでは前回とおなじみです。
配管周りの処理方法
洗面下を例にご説明させて頂きます。
まずは洗面台の下の写真です。
皆様のお宅やアパートも洗面台のシンクの下はこの様に配管が
取り廻されているかと思います。
この配管どこから来ているかというと床下から来ています。
ですのでフロアの床に穴を開けて配管を引き込んでいるという事に
なります。
では、その床を貫通する部分がどうなっているかというと、、、
この様に床を貫通する部分には外気の流入防止用のゴム製パッキンが
使用されています。
「なんだ~!パッキンあるなら外気は流入しないじゃん!」と
思われたアナタ!
パッキンがあっても外気の流入は残念ながらありました。
あと、このパッキンは
ハウスメーカーさんによって「ある」「ない」が違うんです。
ハウジングセンターに入っている大手メーカーさんでも
設置されていないメーカーさんはありました。
私が住んでいたアパートもパッキンはありませんでした。
目隠し用のカバーは設置されていましたが隙間風ビュービューでした。
是非一度、ご自宅、モデルハウス等ご確認頂ければと思います。
マイホーム計画中の方は計画段階で「穴は埋めといてください」と
伝えれば埋めてくれると思います。
話は戻りまして、このゴムパッキンの下がどうなっているかと言うと
こうなっております。
配管を通す関係上、穴は多少大きめに開ける必要があるのだと思います。
この穴の向こう側は床下となります。
床下は通気の為に広い空間となっていますのでそこからの空気の流入は
外気がそのまま室内に入ってくるのと同じ意味合いになります。
ここで憎きあの害虫の話になるのですが、
この隙間が「G」の侵入経路になると思うとゾッとします。
ヤツらはどんな隙間からでも侵入してきそうですし。。。
特に床下のような暗くて、湿気の溜まりそうな場所は彼らに
とっても住み心地のよい場所なのではないでしょうか?
そいういった面からもこの隙間は塞ぐべきとの結論に至りました。
隙間を埋めた方法
それではこの隙間をどうやって埋めたかについて書きたいと思います。
準備するのは2つです。
・使わなくなった布(Tシャツでもなんでも目が細かい方が良いです)
・発砲ウレタン(ホームセンターでも売っています)
の2つです。
まず、穴と配管の隙間に布を詰めます。
こんな感じです。
コツとしては布を細長くねじって、こより状にする事です。
その状態から配管が穴の中心になるように均等に
布を詰めていきます。
あまり詰め込みすぎると配管は樹脂製なので変形してしまいますので
注意が必要です。
詰め終わりましたら床面から多少押し込んでください。
この後ウレタンを充填しますがウレタンの厚み分押し込んでおかないと
ウレタンがはみ出してしまいます。
はみ出たところで見える部分ではないのでそんなにキッチリしなくても
大丈夫です。
感覚的には床面から1cmも押し込めば十分です。
あとはウレタンを充填するのみです。
今回もこちらのウレタンを使用しました。
前回も書きましたがウレタンを使用する際は十分に裏面に書いてある
注意事項を読んでくださいね。
よく換気する事。やマスクを着用する事。
などの注意点が書いてあります。
ウレタンを充填した後の写真がこちらです。
写真が違う部位で申し訳ありませんが
この様な感じになります。
充填した後に膨らんできますのでちょっと余裕を見て充填してください。
ここまで来ましたら乾燥するのを待ってゴムパッキンを戻して
完了です。
ウレタンはしっかり固まるのには季節にもよりますが
固まるまでは触らないように気を付けてください。
固まる前に触ってしまうとウレタンの組織が壊れてしまいます。
完成後の写真がこちらです。
私はゴムパッキンの上からさらに気密テープで目張りをしました。
念には念を。。。
完成後、レンジフードを強運転にして流入チェックをしましたが
漏れなく良好でした。
施工した場所
配管という配管は全て実施しました。
・洗面の水栓と排水管
・トイレの手洗い用水栓
・キッチンの水栓と排水管
全て同じように隙間埋めを実施しました。
どの場所も外気の流入がなくなり「G」の心配もなくなりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
配管の通し穴といえど気密性能には直結します。
特に冬場は冷たい外気の流入もなくなりますので
住み心地も良くなるかと思います。体感できるかは不明ですが。。。
ですが気密に関してはこういった一つ一つの積み重ねが
大事だと思っています。
マイホーム計画中の方も、もう建てられた方も参考にしていただければ幸いです。
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